坂田卓也製作所

2020楢丸太

春に、来年使う楢の丸太を仕入れました。

楢材は3〜4年前から供給が不安定で、良材を確保するのが徐々に難しくなっていた事と、
丸太で購入出来る機会をもらったので3年前から丸太から製材するようになりました。

3本とも楢ですが右の丸太は樹皮の凸凹が小さい雌皮、その他2本の丸太は凸凹が大きい雄皮で
樹皮は主にこの2種類に区別されます。
楢と一括りで呼んでいますが、だいたい4〜5種類が材として使われているそうです。
(オークは亜種も含めて17種類くらい有るそうです!)
今まで楢をメインに使ってきたのですが、たしかに楢、オーク系は他の樹種にくらべて
木目や色、質感など個体差が大きいと思います。

大きな節が無いか、木口の芯の出来、色、重さ、木目の感じを想像して
3本の選択肢の中から画像左の楢を選びました。

皮を剥いてから製材にかかります。

6mあったので用途を考えて大小2分割にしました。

パッカーン!
まずは真ん中で割ります。
水分たっぷりジューシー
野性味あふれるツンとくる楢独特の香りです。
ウィスキーの樽にもつかわれます。 

製材が出来た状態です。
用途ごとに板目、柾目、厚みを挽き分けました。
ここから約1年天然乾燥してから、乾燥機に1月ほど入れて含水率を下げて完了です。 

今年の丸太はとても良かったです。
どれだけ慎重に選んでも、製材してみるまでわかりません。 

来年以降も供給の状況によるのですが、丸太で仕入れができればと思っています。